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学習者のエネルギーの向きを変える

文化庁長官表彰の会場には80歳前後の方々がたくさんいらっしゃいました。何人かの方からお話を伺うと、「若い頃は周りにずいぶん迷惑をかけた」「親不孝者だった」と笑いながら話されていました。

今になって考えると、そこに大切なヒントがあるような気がします。

若い頃に強すぎるエネルギーを持っていた人が、力の向きを変えた時、大きな仕事をする。反発心、負けん気、承認欲求、悔しさ、孤独感。そうしたものは、使い方を間違えると周りを困らせますが、誰かに認められ、信じられ、方向づけられると、使命感や社会貢献の力に変わる。

教室の中のうるさい子、落ち着きのない子、反抗的に見える子も、ただ黙らせればよいわけではありません。その子の中には、まだ使い方を知らないだけの大きな生命力があるかもしれません。

小さな承認、小さな拍手、小さな「ここが良かったよ」のひと言が、その子のエネルギーの向きを変えます。うるさい子を、力で静かにさせるのでなく、その子の力が人の役に立つ方向へ向かうように支えることが大事だと思います。

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