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学生の心に火をつける(その3)

前回まで、学生のハートに火をつけると言いながら、着火剤に火をつけ、小枝を燃え上がらせる程度の小手先テクニックの話をしてしまいました。しかし、それは、太い薪に火をつけるものではないので、火はすぐに消えてしまいます。もちろん、小枝が燃え上がるのを見て、目を輝かせる人も一定数います。今日は、学生のハートに火をつける=太い薪に火をつけるという話をしようと思っていたのですが、小枝に火をつける小手先テクニックのサンプルをもう少し増やさないと、薪の話はできないかな?と思い、今日は、人の印象を変える表現力の話をすることにしました。
「そんなの偽物だろう?」という批判があるのも承知でお話します。なぜなら、私たちは偽物ですらないからなんです。
人前で発言、発表する人の多くは、無表情で、目が輝いていません。しかし、言葉一つ一つを、絵や写真、映像をイメージしながら話せば、誰でも、自然と、声に力とリズムが出てきます。もし表情を豊かにしたいなら、鏡の前に立ち、眉毛を上下に動かしながら30秒間なんでも良いので話してみてください。鏡に映る自分の顔が面白すぎて、あなたの表情がイキイキし出します。
目が輝かない?
ちょっとした準備が必要です。あなたの好きな人や行きたい場所の写真を10枚用意します。
私なら、新垣結衣さんや菜々緒さん、エマワトソンさん、ファン・ビン・ビンさん、パク・ウンビンさんなどの笑顔の写真、今お気に入りのドラマやアニメの写真、パリやロンドンの写真を毎日まとめて見ておきます。そして、スピーチをしながら、それらの写真を思い出すと、自然と目が輝いてきます。これも小手先テクニックです。
昨年は、作文コンクール前にオンラインで作文講座をして、おもしろ作文を書く小手先テクニックの話をしました。アイデアマンの小手先テクニックを「偽物だ」と批判する人がいるかもしれませんし、それを讃える人もいるでしょう。私は、若い時なら、小手先テクニックだけでやっていけると思っていますし、芸は身を助けるとも言われますから、できる限り、多くの小手先テクニックをマスターしておいた方が面白い人生が待っているのではないかと思います。
偽物ですらない私たちは、偽物を批判するでしょう。でも、本物は、いきなり太い薪に火をつけることができないことを知っています。
次回は、今回お話しできなかった超級レベルの小手先テクニックのお話をしたいと思います。
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