イベント情報

一風堂日本語研修

研修中、ある先生から「どんな気持ちで授業をすると、学生たちを巻き込んで、うまく進められますか?」という質問を受けましたので、ちょっとした秘訣をお話させてください。

まず、ディズニー映画に出てくる王子様になった気持ちで、 朝起きて、飼っている金魚に、「さあ、おいしいご飯だよ!」と挨拶すると、金魚がこちらを向いてくれます。庭の植物に、「おはよう。君たちはいつも素敵だね!」と声をかけると、庭の景色がキラキラ輝き出します。

レッスン中、受講生が緊張せず、嬉しそうに発言してくれるのは、自分が王子様、お姫様のような魅力的な主人公になっていると感じてくれているからだと思います。わたしは授業を進めながら、一人一人がディズニーランドのパレードフロートに乗って、子どもたちに手を振る主人公になってもらえるよう工夫しています。

日本語教師になってからは、アラジンに出てくるジーニーになろうと決めました。世界各地を飛び回るようになってからは、アラジンになる時もありますが、レッスン中は、ジーニーに戻ります。ディズニーランドでは誰もが楽しめますが、王子様、お姫様にはなれません。でも、教室では、誰もが主人公になれるので、私は、毎日エレクトリカルパレードを見ているようです。学生たちの上達が速いのは、自分を主人公だと思うからでしょう。「世界は自分が創る」というのは、映画のセリフですが、学生たちにも自分の世界観を創ってもらっています。これがとっておきの秘訣です。

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