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ミシガン州訪問

8月に世界日本語教育会議がマディソン市で行われますが、その直前に、ミシガン州を訪問することになりました。政府派遣でミシガン州にいらっしゃる先生のお話によると、文科省では、学習者主体の授業、対話型の授業が推奨されているものの、学校現場では依然として従来型の授業が行われているそうです。日本語学校でも同じ現象が見られると聞いたことがあります。

上から「やれ!やれ!」と言われても、インストラクターがいない中、パラシュートの開き方さえわからないのに、「背中にパラシュートがついてるから、さあ一人で飛んでこい!」と背中を押され、3000m上空からすぐに飛び降りることのできる人はほとんどおらず、ここが問題ではないかと思います。反対に、「じゃあ、あなたが学習者主体の授業、対話型の授業をやって、私たちに見せてください」と言われ、喜んで模擬授業をする先生も少ないと思います。

20年前の中国の大学はどこもゆるく、「自分の好きなように授業をやってください」と言ってもらえたおかげで、黒歴史を更新しながら、好きなようにできました。パラシュートの開き方は自己流で、そのうち、パラシュートまで自分で作るようになりました(例え話です)。

学習者主体の授業、対話型の授業のやり方がわからない!できるわけがないだろう?という人の気持ちも理解できます。パラシュートの開き方もパラシュートの作り方も、夏休みや冬休みに合宿して、先生方にマスターしてもらえば、「怖い!」という気持ちが消えるはずです。常に互いに励まし合い、認め合うことを合宿内のルールにすれば、教師間いじめもなくなりますし、誰も傷つきません。学習者主体の授業、対話型の授業というのは、まさにスカイダイビングと同じで、授業前の準備段階からワクワクが止まりませんし、飛行機から飛び降りる時にキュンとするのは癖になります。はるか上空から、見たことのなかった美しい景色をゆっくり眺めることができますし、地上に降りた瞬間の達成感で胸がいっぱいになります。話を戻しますが、学習者主体の授業、対話型の授業が終わると、学生たちがどっと前に集まり、次々と感謝され、自信に満ち溢れた表情で日本語を話し、それぞれの道で活躍していく教え子たちを見て、誇りに思います。

授業を通して幸せな日々を送っています。これを、社会に役立てることができたらと思っています。

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