UCLAの林先生にお誘いいただき、アメリカの高校生向けにアニメなどのアフレコ指導を行うことになりました。アフレコ指導については、以前、教え子で声優の劉セイラさん、それから、ガンダムのハマーン・カーン役、風の谷のナウシカのクシャナ役などをされていた榊原良子さんに北京特訓班においでいただき、教え子たちに指導していただいたことがあるのですが、版権の問題があったり、教育の立場なら大丈夫だったり、本当はどうかわからなかったりして、SNSの発達した現代で、万一問題があったら拡散されてしまうでしょうし、ご迷惑をおかけしたくないな……と思い、最近はなかなかお誘いできませんでした。
北京では2001年頃には、どこの大学でも、お楽しみ会のようなアフレコ大会がありましたが、北京市大会として始まったのは2006年が最初でした。翌年の大会には中国教育部が支援してくださり、声優の古谷徹さん(ガンダムのアムロ・レイ役)や池上彰さんが審査員としておいでくだいました。今回の指導は、アフレコ大会向けに発音指導をしていたその頃以来のことです。
今回は3日間のイベントのうち、1日だけお手伝いをすることになりました。日本語教育の世界では、アメリカは独自に発展されていて、さまざまな日本語イベントが催されているそうです。そして、今回の優勝者には、アニメエキスポの参加チケットが送られると聞きました。今後、このような大会がアメリカだけにとどまらず、世界各地で、広く、長く行われることを願っています。