出発前の最後のオンライン授業を終えました。
授業の目的は、学生たちにコミュ力を身につけてもらうことで、手段として、話す能力を身につけてもらっています。
話すことを目的にした授業をすると、「わたしには学ぶ権利があって、先生には教える義務がある!」などと言って、不遜な態度をとる学生が出てきます。1回目は相手の脳みそをフリーズさせて、効果てきめんかもしれませんが、周りが嫌な思いをします。
そういうタイプが会社のパワハラ上司になり、パワハラ上司が不遜な態度で生きていける世界もあるので、パワハラをやり続けます。そこには文句ひとつ言わず、かげで胃薬を飲み、入退院を繰り返し、辞めていく部下がいても気にしないまま定年退職を迎え、楽しい老後を送ることができるかもしれません。
パワハラし放題の人生より、周りを楽しませる人生を、友人にも教え子にも送ってもらいたいという価値観を、押し付けられないかもしれませんが、ただただ願うばかりです。
不遜な態度をスタートにして、謙虚な態度をゴールにするなら、その途中、謙虚そうに見えるけど、本当は不遜なタイプの人間もいます。実は周りにバレているのですが、さすがに本人に「お前の不遜なところ、一瞬ニヤリとするから周りにバレてるぞ」などと、心のこもったアドバイスを送る人がいないので、なかなか気づかないでしょう。「あっちの水を飲むと、お前の人生、詰むよ」といった助言も同じで、そういう、人生に有益なアドバイスを送ってくれる友人がほしいものですね。
さあ、気合いを入れて、出発だ。