
わたしは外国人学生に、こんなトレーニングをしています。上司に怒られたら、瞬時に立ち上がり「すみません。次は必ずしっかりやります」と言って、しばらく頭を下げます。すると、20秒で嫌な時間が過ぎ去ります。パワハラ上司の言葉尻、揚げ足取りをして反撃したり、ちょっとでも不満そうな表情を見せたりしたら、パワハラ上司の怒りが止まらなくなります。30分も無駄にします。パワハラ上司は、部下の不満顔を見て説教し続けたいという欲望を満たすため、マウントをとったり、いじわるをしたり、嫌味を言ったりすのですから、「いつもありがとうございます。これからも勉強させてください」と言って、頭をさげておけば良いのです。コミュ力のないパワハラ上司には、真心を使って対応する必要などありません。
式典の第二部、母校の後輩たちがダンスを披露してくれたり、合唱、合奏、演劇で会場を盛り上げてくれました。大ホールはたいへん盛り上がりましたが、前から三列の来賓、関係者の偉そうなジジイだけは、無表情のまま座っていました。たぶん「忙しい中、来てやってんだよ。学生の発表見て、表情作ってられっかよ」というのが本音かもしれません。
講演会では、「あなたの親も先生もコミュ力がない。偉そうなジジイも、わたしも、来賓も、日本人は全員コミュ力がない」と言って、議員も先生もぶった斬ってしまいました。高校生たちは大喜びでしたが。自分はちゃんとできないくせに、外国人には不満顔も許さず従わせようとしていることを自覚して、それをやめ、自分たちは昔話に出てくるようなやさしい若者にならなきゃ、外国人が喜んで日本にきて、働いてくれないと思います。
経済学者が言います。30年後の日本の経済は出生率を見れば容易に想像がつきます。日本はもう30年もあぐらをかいてきたのだから、もうそろそろ正座して、背筋をピンと伸ばしても良い頃だと思います。
夜は久しぶりに野球部時代の監督に会いました。