今朝、読み聞かせ会がありました。娘が通う教室に20分くらい早く到着すると、子供たちがすでに集まっていました。そこへある男の子がやってきて、「僕が育てたトマトを見て！」と叫びながらベランダを案内してくれました。私が「わー、すごいね。大きいねえ」などと言うと、ほかの男の子たちが次々と私の手を引っ張り、「僕のも見て」「僕のも見て」と言い出すので、一人一人に褒め褒めシャワーを浴びせていました。すると、ある女の子がやってきて、「これ、プレゼント」と言って、手紙をくれました。急いで書いたのでしょう。「ゆうじ先生へ」…。それを見た娘が「それ、お兄ちゃんだよ。パパはこうじだよ」と冷たい口調で言うと、その子は恥ずかしそうに名前を書き直してくれました。
娘が前日『チキンスープ、ライス入り』という絵本を選んでくれました。それは、短い文でチキンスープライス入りのおいしさを表した本でした。そして、その本はどのページも最後の一行が「チキンスープ、ライス入り」というセリフで終わるのです。
読み聞かせ会では、子どもたちの「チキンスープ、ライス入り！」という声が大きかったからか、すでに読み聞かせを終えたママたちが集まってきていたそうです。私はそれに気づかず読み続け、ようやく終えて頭を下げると、子どもたちが適当な感じで拍手をしたので、「ちょっとちょっと、もう一度最後の部分を読んでから、『以上です。ありがとうございました』と言うからさ、もっと大きな拍手をしてくれよ！」と言ってから、何度か拍手の練習をしたり、挨拶の練習をしたりしていました。子どもたちは一生懸命にやるのですが、私がそのたびにいちゃもんをつけると、子どもたちが笑い転げながら、「もう一度チャンスをください！」と言ってやり直すという繰り返しで楽しい時間を過ごしました。特にクラスの３分の２を占める男子たちが大喜びしてくれました。
娘が「読み聞かせをしたらパパは人気者になれるよ！」と言うので、申し込みをしましたが、クラスメイトたちの反応を見て、娘は嫉妬心が抑え切れないようで、「もうみんなには読まないで！」と言われました。帰り際、子どもたちへの褒め褒めシャワーの代わりに、読み聞かせママたちから、たくさんお褒めの言葉をただきました。ありがとうございました。