大学時代に中学生向けの塾で教えていました。2か月くらいで辞めてしまったので、偉そうなことは言えませんが…。
当時担当したのは、成績が良くない方のBクラス。生徒たちは予習してこないので、40分間説明してもチンプンカンプン。そこで、最初の15分で説明を終えました。例えば、723年は三世一身法、743年は墾田永年私財法、これらを質問しながら進めていましたが、最初は誰も答えられません。しかし、説明を終え、残り25分、テンポよく一問一答を繰り返しました。3度目くらいまでは、生徒たちもなかなか反応してくれませんでしたが、5、6回繰り返すと、反応が速くなってきて、どの問題にも答えられるようになりました。本来、わりと優秀な生徒が自分で予習するときのあのやり方を、授業中にやっていたわけです。毎週小テストがありましたが、生徒たちはできると思うから復習します。高いモチベーションで復習するからテストで良い点数がとれます。ある日、総まとめのテストがあって、Bクラス全員が90点以上、Aクラスの最高点が90点でした。逆転劇を演じた生徒たちは大喜びでしたが、その日、ベテラン教師たちから、Bクラスの生徒の成績をあげないでくれと求められ、ほどなくして塾をやめてしまいました。
その後、日本語教師として、再び教壇に立つことになりました。最初、勉強が苦手な大学生たちの授業を担当しましたが、彼らの活躍のおかげで、有名大学で教えることになりました。しかし、そこには勉強の得意な大学生しかいませんでした。そこで、勉強好きの大学生が苦手なスピーチやプレゼンのトレーニングをすることにしました。学生たちの活躍のおかげで、授業のやり方が評価されました。北京大学も清華大学も、学生のためになると言ってくれたのはラッキーでした。その後、中国全土を飛び回ることになりました。
いま、若い先生が自分と同じような失敗や挫折をしていたなら、「気にすることはないよ」と言ってあげられますし、そこが合わないなら他の場所を探せば良いとアドバイスできます。
ところで、最近はみな、背景を豪華な部屋にしています。全員そうしていると、授業の雰囲気が良くなります。わたしは、今回ベルサイユ宮殿にしました^_^。