内定者研修3週目。理工系の学生が大半で、独学で日本語を勉強してきたそうです。「入社までに話す力をつけてもらいたい」といった要請を受け、現在、会話トレーニングをしています。今週は『世界のことわざ』や『お笑い芸人の名言集』『ポジティブな会話文』などを教材にしたこともあって、学生たちは楽しそうに意見交換をしていました。
本日みなさんにご紹介するのは、イギリス留学を終え、日本で就職することになったひとりの中国人学生です。お笑い好きと聞いて、すぐに意気投合しました。
話す力をつけるため、『発表の型』『回答の型』『フィードバックの型』を使って訓練しています。また、話したいことを引き出すため、感情に訴えるような教材作りにこだわっています。熱い気持ちになると、誰だって言いたいことが溢れてきますし、話す機会がたくさんあれば、話す力が自然とついてきます。
他人と比べたら惨めな気持ちになりますが、「昨日の自分と比べて、間違いなく成長できている」と実感できたら希望が持てます。希望を持った人は、みな明るい表情になります。
このクラスはN3レベルだと聞いています。確かに学力差はありますが、誰もそれを気にしません。また、「中級レベルの教室は活気がない」という話もたまに聞きますが、ここでは、みんなが盛り上げ役になって、みんなが主役になってくれます。
厳しくせずとも学生たちが頑張る授業をするようになって、最近は板についてきた感じがします。内定者研修は、自分を変える機会にもなっていますから、本当にありがたいと思っています。