イベント情報

会津若松講演会

会津若松で講演します。講演のテーマは、「日本語教育の現場より~思いやりのシン・コミュニケーション術~」で、会津若松市国際交流協会のみなさんに考えていただきました🌹

上司が「なんで遅刻した?」と聞いてきたときに、上司は理由を聞きたいわけではなく、「あなたが反省した顔で平謝りする顔が見たいのだ」と理解し、反省顔で頭を下げ、3秒間頭を動かさなければ、説教時間は3秒で済みます。暗黙のルールを知らない外国人の方が、「そうですねえ。ぼーっとしながら、のんびりと朝ごはんを食べていたら遅刻しました」などと、反省する様子もなく、遅刻した理由をいけしゃあしゃあと話し出したら、「お前、ふざけるな」と怒鳴られてしまうでしょう。説教された外国人の方は、理由を聞かれたから正直に話しただけなのに、30分も説教されたら、精神が崩壊してしまいます。ですから、3秒間頭を下げ、上司から「席に戻りなさい」と言われたら、自分のチームに戻り、他の社員に頭を下げ、「皆さん、すみませんでした!いつも以上に頑張りますので、本日もよろしくお願いします!」と誠実な表情と誠実な声で挨拶すれば、通常業務に戻れます。

日本独特の暗黙のルールやマナーをやさしく、こっそり教えてあげられる人がいたら、本人も助かるでしょう。外国人のみなさんには、日本生活を穏やかに過ごしてもらいたいです。

ちなみに福島にきてわかったことですが、「おめえ」はケンカしたい時に使う「あなた」の意味ではなく、親しみが込められているそうです。若者たちがおしゃべりしているところへ、年長者がやってきたときに、「なんだおめえたち、そんなのもわかんねえのか。俺が教えてやっから。聞け、この、ばか」というのは、「皆さん、こんにちは!よろしく!」くらいの軽い感覚なのだそうです。その言葉の本当の意味がわかったら、あなたは不貞腐れた顔を見せる必要はなく、「あっ、田中さん、こんにちは!待ってました!どうぞ、こちらへ!」と言えるはずです。

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