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ユニブリッジ日本語教師研修

昔なら、私たちが自分と比べる相手は、同級生や近所の人、職場の同僚くらいだったのかもしれません。ところが今は、スマートフォンを開けば、東京の富裕層、ドバイの富豪、ニューヨークの成功者、美男美女の夫婦、世界中の高級ホテルに泊まる家族を見ることができます。本当は世界のほんの一部の人たちなのに、毎日何十人、何百人と目にしているうちに、心理的には「自分の周りの人」のように感じてしまいます。そして、「みんな幸せそうなのに、自分だけ普通だ」「自分は遅れているのではないか」「自分の人生は大したことがないのではないか」と考えてしまう人が増えても不思議ではありません。だからこそ、これからの授業には、「自分はここにいていい」「自分にも価値がある」と感じられる場所をつくる役割があると思っています。

最も大切にしていることの一つは、「仲間外れをしない」ということで、誰かが話したら、笑顔で聞く。うなずく。拍手をする。そして、相手の良いところを言葉にして返す。他人との比較ではなく、昨日の自分との比較に変える。これだけで教室の空気は大きく変わります。誰かを下に置く必要もありません。一人ひとりが少しずつ前に進み、その成長を仲間が見つけて言葉にする。それこそが人を伸ばす授業だと思っています。

そして、SNSで誰かの素晴らしい生活を見て羨ましくなったときも、「自分はダメだ」と考えるのではなく、「私は何を羨ましいと思ったのだろう」と考えて、お金なのか、自由なのか、家族との時間なのか、旅行なのか。嫉妬を、自分が本当に大切にしたいものを知る入口にします。

今日は4カ国の先生方が集まる日本語教師研修を行いました。研修が終わったとき、どの先生も本当に幸せそうな表情をしていました。誰かが勝ったわけでも誰かが一番になったわけでもありません。お互いに話を聞き、良いところを伝え合い、「今日ここに来てよかった」と感じて終わった研修でした。高級ホテルに泊まらなくても、豪華な食事をしなくても、人は幸せな気持ちになれます。「自分には仲間がいる」「自分の話を聞いてくれる人がいる」「自分も誰かを少し幸せにできた」。比較する相手が世界になった時代だからこそ、誰も仲間外れにせず、一人ひとりが「ここにいていい」と思える授業でありたいと思っています。

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