マレーシアで講演会をすることになりました。と言いましても、最近は、「講演会よりワークショップが良い！」とリクエストしてもらえることが多く、マレーシアでもワークショップをしてきます。
中国以外の国で講演活動を始めた10年前は、どこへ行っても「講演会が良い！」と言われました。講演が苦手で、最初は苦戦しましたが、徐々に克服できました。ところが、昨年から「ワークショップが良い」と言ってもらえることが増えました。オンラインのおかげです。今は、オンライン授業で、学生たちの成長の過程と結果を見てもらえて、やっていることを信じてもらえるようになりました。
語学は一夜にして上達することはあり得ません。でも、たった10分の訓練で、劇的に変えられる部分があります。それは表現力です。ほとんどの人は、相手の目を見て話そうとしませんし、無表情です。
「こんにちは。よろしくお願いします」という2秒で済む挨拶を、無表情で、ぶっきらぼうに話していた学生が、目を見開いて、瞬きをせず、声量を少し上げて、笑顔でやさしく挨拶するだけで、状況は一変します。日本語の上達に時間はかかっても、上手に見せるのに時間はかかりません。若くて語学センスがあるとかないとか、それも関係ありません。
自分に対して、目を見て礼儀正しく挨拶してもらいたいと考えるのが私たち人間です。ですので、私たちも他人に喜んでもらえる訓練をちゃんとしておきたいものです