先月、在スイス日本国大使館
で、「人の話を聞く訓練」をしました。先生方が良い聞き方をするだけでも、教室の雰囲気は一変します。
それに、「聞き手を育てる」と、公平を環境からつくることができます。
先生の話を笑顔で聞き、大きくうなずき、興味津々の表情を見せる学習者がたまにいます。教師も人間ですから、「かわいい」と思い、「もっと教えてあげたい」と感じるのは、ある意味自然なことだと思います。問題は、それがクラスに一人か二人しかいないことです。
そこで、クラス全員に「良い聞き手」になる訓練をしています。
顔をあげて、相手を見て聞く。笑顔で反応する。大きくうなずく。相づちを打つ。最後まで興味を持って聞く。
良い聞き手が、十人、二十人に増えると、教師に対して「えこひいきしてはいけない!」と不満を持たずに済みます。えこひいきそのものが起こりにくくなるからです。
自分の言うことを聞く教え子と、言うことを聞かない教えを平等に扱うには、「先生の話を興味津々に聞いてくれる教え子の数」を10倍に増やせばいい。聞き手を育てることで、先生のストレスも学習者のストレスも減らすことができます。