イベント情報

くろしおスタジオ・スピーチライブ

『3分スピーチ』は難易度が高いので、結論として、「やっぱり自分には無理か…」となってしまいます。ですから、まずは『1秒スピーチ』からはじめて、学生に「なーんだ、思ったより簡単だね」と思ってもらいたいです。
面接でいえば「御社が第一志望です」と力強く言えたら、同じ勢いでほかのフレーズも言えるようになります。結局『1秒スピーチの積み重ね』が『10秒スピーチ』となり、『10秒スピーチの積み重ね』が『3分スピーチ』となります。
最初から自信満々にスピーチできる人は、スピーチ大会に出ようとしません。コンプレックスを抱えているからスピーチ大会に出ようとするわけなので、その学生は、もれなく、それまで相当心傷ついてきて、相当傷つきやすく、心が満たされていないタイプです。ですから、練習の過程では、うまくできてもうまくできなくても、何百回も何千回も、嘘でも良いから、「いいよ、すごいよ」って言いながら、励まし続けることが大事です。傷つきやすい人には特にやさしくしなきゃいけませんよね。そして、大部分の人は傷つきやすいので、思い切って、すべての人にやさしい気持ちで接したいです。
さて、スピーチにチャレンジする学生ですが、できなかったことができるようになり、「わたしは一人で頑張ったから、いまの自分がある」と誇らしげに言い放つかもしれません。指導した先生は、驚き&寂しさ&虚しさを味わうことになるかもしれません。
でも、この問題は、個人の問題というより、人類の問題で、誰もが通る道ですから、気にしないで、気持ちを切り替えて次の学生に指導して、「いま」に専念したいです。
調子に乗って、浮かれてしまった学生の姿を見て憤慨するのではなく、「ネクスト、さあ、ネクスト!」という感じでやっていたら、ほとぼりの冷めた学生が、半年くらいしてから「ありがとう」と言ってくれるかもしれません。いろんなことが半年後、一年後にようやく報われることが多いです。その期間を恨みで埋めるのではなく、多忙で埋めるのが良いですね^_^。
インスタやTikTokで、ストリートスナップを撮るカメラマンさんが身体中にタトゥーをいれているコワモテ男子に「すごいカッコ良いので、5分くらい写真を撮らせてください」と話しかけると、みなさん、快くOKします。「俺に近づくなよ」と言わんばかりの人たちだって、自分を尊重してくれる人に対して、ムゲな扱いはできません。その動画の数々を見ていると、誰に対してもやさしく接することが答えで、たまにエラーはあるでしょうけど、それが答えだと信じ続けることが大事だと思えます。
さて、今回はカンボジア・アンコールワットの学生たちの登場です。

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