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【篠研スピーチ指導セミナー第4回】🇯🇵

篠研スピーチ指導セミナー第4回

堂々とした態度、自信満々の笑顔を、子供の頃から、親にも先生にも先輩にも上司にも批判されながらもキープし続けられる人は少ないように思います。

これは中国でも同じで、最初から笑顔を振りまくことのできる学生はほとんどいなかったので、特訓合宿初日の最初の30分は、毎回お葬式のように静かでした。その空気を打開するため、発音練習の一環で、「王さんは圧倒的に輝いています」「王さんには華があります」「王さんは魅力的です」などという褒め言葉がつまった褒め言葉集を朗読した後、10個だけ選んでもらい、1対1で、5人を相手に自分の発音を聞いてもらう活動があります。発音を聞く方も、5人からそれぞれ10回も立て続けに褒められるので、どんどん嬉しそうな表情に変わっていきます。聞く方も、「そうですか?」「そんなことはありません」「もっと頑張ります」などと言って、謙遜しながらも褒め言葉を聞いていきます。褒める方も褒められる方も笑顔が溢れ出し、会場はすぐに温かい空気に包まれます。その様子を見学された先生の中には「中国人は単純。子供っぽい」とおっしゃる方もいましたが、この活動を世界各地でやってみると、どこへ行っても同じでした。語学をマスターするときには、できるだけ笑顔で取り組みたいものです。ドイツ、スペインに勝ったとき、多くの日本人は笑顔になりましたが、みんなが笑顔でいると、生産性が上がるように思います。

昨夜は篠研企画の日本人教師セミナーでした。いつもセミナーで心掛けているのは、相手をいきなり否定しないこと。どんなに否定したくても一旦受け入れること。良いところを探してそれを口にすること。つまり、相手を褒めまくることです。これを私だけがやるのではなく、セミナー受講者全員がやると空気は一変して、生産性が一気に上がります。

「こういう手法をよく見つけましたね!」と言われますが、そういえば、同僚の先生が見学にいらしたときに、私がその先生と仲良くしていると、それだけで学生たちは嬉しそうな顔をして、教室が温かい空気に包まれました。その瞬間、笑顔をキープしたまま、「よし、じゃ、やるぞ!よーい、スタート」と叫ぶと、学生たちは集中して、活動に参加してくれました。笑顔の力って、すごいなっていつも思います。

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