10月15日、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで、留学生のみなさんを対象に「40秒で人を動かす日本語コミュニケーション」の講演とワークショップを行います。
中国の大学で教えていた10年間、ほとんどキャンパスの外に出ませんでした。授業でも、前に立って話すことはなく、学生たちの後ろに立って見ていました。ですから、当時の教え子たちは、日本各地、世界各地を飛び回っている今の私を見ても、ピンとこないかもしれません。
日本語講演マラソンを始める前の私は、「自分が人前で話せば、絶対にうまくいく」と頑なに信じていました。教え子たちが次々と活躍する姿を見て、「彼らを指導している自分ならできる」という、今思えば“謎の自信”があったからです。ところが、実際に自分が前に立ってみると、正しいと思っていたことの多くが間違いで、間違いだと思っていたことの中に大切なものがありました。人生でたまに訪れる「どん底」でした。
幸運だったのは、一回の講演を成功させることが目的ではなかったことです。始める前から、100回ほど講演する予定がありました。だから、1回目で失敗してもいい。10回目でも50回目でも、まだ調整できる。100回目までにチューニングを合わせればいい。最初の“謎の自信”があったからこそ、99回失敗するチャンスを手にすることができました。そして、その失敗を多少スルーしてもらえる環境に恵まれたことは、ただただラッキーだったと思います。
教え子たちに、よく自分のことを「モグラみたいだ」「セミの幼虫みたいだ」と言ってました。それでも心の中では、「いつか中国全土を飛び回りたい」と思っていました。その後、日本各地、世界各地を飛び回ることになるとは。これは、頑張ったことについてきた「おまけ」だと思っています。
滋賀県を訪れるのは、大学時代にドライブ旅行をして以来です。あの頃の自分には想像もできなかった形で、再び滋賀県を訪れます。