劉セイラさんの連載漫画です。
この回の最後のところで、セイラさんが親元を離れ、涙しながら一人で日本に向かうシーンがありますが、6歳の娘が、いつか一人で海外に旅立つという余計なシーンを想像してしまい、思わず、もらい泣きしてしまいました。
セイラさんは私と出会う前に、すでに十分な表現力を手にしていました。そこは、私にとって安心できるところでした。理由は、幼い頃から、学校では座学が中心で、対話すること、討論すること、スピーチやプレゼンを人前でする回数が少なかった人が、大人になってからスピーチやプレゼンのスキル、表現力を身につけると、自分が途端に特別有能な人間になったと勘違いして、その後、悪巧みを始めてしまうケースがあることを心配しているからです。
表現力があると、周囲からは実際の能力より高く評価されることがあります。影響力がある人が下品な本音や愚痴を口にしたら、周りが影響を受け、ネガティブな感情、ネガティブな世界がどんどん広がってしまいます。ここが怖いところです。そういう人が少なからずいるから、日本では「口のうまい奴は信じられない」と言われるのだと思います
さて、彼女が日本に旅立った後、プロの世界で、目の前に立ちはだかる大きな壁にぶつかりながらも少しずつ前に進んで行けたのは、元々表現力を手にしていて、センスがあったからだと思います。それに、学生時代に生意気だったと自分で告白していますが、私はその点を心配したことがありません。なぜなら、元々とっても礼儀正しくて愛嬌があり、そして遠慮するところも、図々しいところも、欲張りなところも、友だち思いなところも持ち合わせていて、本当に魅力的だったからです。
次回以降、日本での活躍(困難)が描かれていくと思いますので、楽しみにしたいです。