イベント情報

TCJ講演会

ダルビッシュ投手が20歳の時、「20年後にクビになった40歳の自分の前に神様が現れて、もう一度20年前に戻してやると言われ、いま、戻ってきたことにしよう!」と考えたそうです。彼は、「それなら誰だって努力するだろう」と思ったそうです。
自分の20年後は74歳です。74歳以上でバリバリやっている方といえば、日本語教育の世界にも、エネルギッシュにあちこち飛び回り、アメリカのシンポジウムにもいらした先生がいますし、80歳を過ぎて、ニューヨークからロサンゼルスまで車を運転して横断したクールなおじさんもいますし、世界の作文コンクールに命を燃やした方のそばにずっといましたので、諸先輩方のように、自分にできることは、なんでもやろうと覚悟して帰国しました。自分が30代だった頃は、お世話になっていた諸先輩方に季節ごとに近況報告のEメールを送っていました。お返事をいただけないこともありましたが、たいてい、簡単なお返事をいただきました。いまでも続けられているので、20数年のお付き合いになります。諸先輩方に引き上げていただき、見えない世界、見えない景色を見せていただきました。だから、いま、若い世代の方は、おじさんおばさんが多数いるFacebookで、馬の合う諸先輩方とやりとりをして、年に3、4回近況報告をすることをお勧めします。無視されることもあれば、大切にしてもらえていないと感じることもあるかもしれませんが、そこは期待をせず、努力の過程を大切にすることに専念してもらいたいです。
自分は、昨年と今年、海外活動に力を入れて、30ヶ国地域で日本語スピーチの指導をしてきました。74歳の時に目の前に現れた神様に20年、時を戻してもらったのだから、世界各地の教室では、自分が太陽になって、教室にいる学生全員に光とエネルギーを送ろうと思ってやっています。もちろん、それができているわけではなく、多分できていないのですが、熱い気持ちだけは持ち続けています。
難しい勉強も、アカデミックな話し方も、ビジネスマナーもエンタメ感覚で学んでもらうことで息苦しさを感じずに済むので、講演会やワークショップでは、それを体験してもらっています。
若い頃の、自分の怠惰や不遜な態度が原因で、人生のどん底を味わってしまい、そこからカタツムリの歩みで、ゆっくり前に進めた経験を、参加されるみなさんに感じてもらい、元気いっぱいになってもらい、明るい希望を持って、帰ってもらいたいです。
みなさまのお越しをおまちしております。
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