マニラに着きました。
模擬授業の直後にスピーチ大会。その直後に日本語教師研修をしてきました。
学生に、話したい気持ちになってもらい、話すことに自信を持ってもらうには、聞き手である私たち日本語教師が、ポジティブフィードバックと復唱をかき混ぜて、「お出しする」という気持ちで提示することが大事だと思います。それを裏技だとおっしゃる方もいますが、これは基礎の基礎で、絶対揺らいではいけないところですから、すべての教師に身につけていただきたいスキルです。
アドラー心理学『嫌われる勇気』の問題行動の5段階 ①称賛の要求 ②注目喚起 ③権力争い…… までは、このやり方で対応できますが、④復讐 ⑤無能の証明…… の段階までくると、精神科医の先生に委ねるしかないので、もちろん、このやり方は万能だとは言えません。しかし、かなり効果が期待できる方法です。
マニラでは、本来一番骨を折る「笑顔になってもらう」ことが、苦労することなく実現できました。あとは丁寧に、理由と状況を話すだけです。
もし流暢に言えないなら、流暢に言う訓練が必要なので、ストップウォッチを片手に、話すスピードを速めて、時間内に話せるようになるまで、繰り返し同じセリフを言えば、すぐに問題解決につながるでしょう。
スピーチ大会では、出場者全員に日本が好きだと言ってもらえて、幸せな気持ちになりました。