🇯🇵🇨🇳無事、ワークショップを終えました。
日本語講演マラソンも、今回のようなワークショップも、こちらが良かれと思ってやっていても、もしかしたら、他人の気持ちを引っ掻き回すことと同じじゃないかと、いつも心配しながら続けています。
こちらの心配が相手に伝わると、いろいろとうまく行きます。だから、相手を尊重して、相手を立てることは、想像以上に大事なのだと思います。
助成金申請が通り、海外から招待していただくと、空港までお迎えが来てくれるので、命を落としたり、犯罪に巻き込まれたりする確率が一気に減り、大変ありがたいです。しかし、いつも良い待遇を受けていたら、相手を尊重して相手を立てるのが難しくなります。もともと人格者の方や、相当慣れた方なら、どんな状況でも、うまくバランスを取って、上手に周りに気配りができるかもしれませんが、上から目線で偉そうな態度を一瞬でも見せてしまったら、ああ、お前はやっぱりそういうヤツかとすぐに見透かされてしまいます。常に気をつけていなければ、長く続けられません。
四方八方に気を回さなければ、誰にも相手にされなくなります。そう考えたら、いま残っているなんとかメソッドとか、なんとかアプローチと呼ばれているものは、その人やそのチームが周りに気を配りながら、命のバトンのように、いまにつないできたものなのでしょう。
今夜は、久しぶりにゆっくり読書します。20年以上前に友成晋也さんがお書きになった『アフリカと白球』を行きの電車の中で読んでいました。友成さんがガーナのナショナル野球チームの監督になって、オリンピックを目指した物語です。ふと立ち止まって考えるときに、自分が熱く燃えていないことに気づきます。うまくいかないのを、他人のせいにしてしまうのは、結局は、自分が燃えていないからです。周りが見えないくらいに集中しながら、四方八方に気配りをする。いつか、そんな最強のスキルを身につけたいです。