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🇯🇵🇨🇳オンライン日本語教師研修終了

スキルアップ研修の最終日でした。研修のテーマは、『ポジティブ・フィードバック』で、どうフィードバックすれば良いかがわからない先生方のため、初日に良い言い方を用意し、互いにフィードバックをする場も作りました。それでも、苦しそうに、やっと言葉を絞り出す先生もいました。ところが、最終日に、その先生が、「私はいつも学生にポジティブ・フィードバックをしているので、先月、卒業生から『先生のおかげで、日本語が好きになりました』と言ってもらい、とても嬉しかったです」と発表されていました。

人は、ポジティブ・フィードバックができるようになると、これまでも、自分はポジティブ・フィードバックができていたと、記憶を書き換える生き物なのかもしれません。確かに、嫌な思い出を良い思い出に書き換えることは、私たちが健全な精神を保つ上で、大事なことだとおっしゃる方もいます。

最近、『職場を腐らせる人たち』の著者・片田珠美さんの、『他人を攻撃せずにはいられない人』『プライドが高くて迷惑な人』『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』『自己正当化という病』『子どもを攻撃せずにはいられない親』『自分を責めずにはいられない人』『「自分が絶対正しい! 」と思っている人に振り回されない方法』『他人をコントロールせずにはいられない人』『自分のついた噓を真実だと思い込む人 』『許せないという病』『嫉妬をとめられない人』『被害者のふりをせずにはいられない人』『正義という名の凶器』『他人を平気で振り回す迷惑な人たち』『すぐ感情的になる人』『母に縛られた娘たち』『他人の不幸を願う人』『平気で他人を傷つける人』『オレ様化する人たち あなたの隣の傲慢症候群』『怖い凡人』『他人の支配から逃げられない人』『他人の意見を聞かない人』『なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~ 』を一気に読みました。

それらを読んでみて思ったのですが、ある人が嘘をついているとわかったとしても、そこを厳しく指摘して、その人を責めるより、「素晴らしいですね」と言った方が、ずっと良いのでしょう。もちろん、ポジティブ・フィードバックが万能だとは思っていません。片田珠美さんのご著書に出てくる人たちの病も、もし重症だった場合、精神科医ではなく、一般人の私のポジティブ・フィードバックは、その人にとって、単なる気休めにしかならないでしょう。

ですが、重症でない先生方の気持ちを、楽にさせることができたように見えましたので、先日行った北浦和での対面研修でも、今回のオンライン研修でも、ある程度の成果をあげることができたように思います。

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