イベント情報

🇯🇵細野先生クラス発表会

🇯🇵細野先生の教え子さんたちの発表会がありました。細野先生ご自身が訓練の場だということで、はじめられたプロジェクトです。

どの言語も同じかもしれませんが、習ったばかりの文法を使って、すぐに例文を考えて、すぐに口に出せる語学向きの学生がいます。そういう学生は、あらゆるところで褒められながら学んでいくので、教師があれこれ指示を出すまでもなく、勝手に伸びていくでしょう。

自分でインターンも探すでしょうし、自分で日本人の友だちを作って、どんどん上達して、教師の知らないところでコンテストに出場して、「優勝してきました」と報告をしてくるかもしれません。

そのような学生は、放っておけば良いのですが、その一部の特別な学生からヒントを得て、クラス全員を同じような優秀な学生にできたら最高だなって思っています。

でも、それは、クラス全員を日本語のスペシャリストにするということじゃなくて、自分の一番得意なもの(専門と呼べば良いかな)について、わりと流暢な日本語で話せるようにすることを目指したいです。

海外では、たまに教え子に会ってお話をします。仕事は英語ですが、いま、どんな仕事をしているかを日本語で説明してくれます。そして、学生時代に、日本語スピーチをやりまくったおかげで、いま、英語プレゼンを堂々とやっていて、普通の人が一生かけても稼げないくらいの収入の何倍も毎年もらっているそうです。

彼らにとって、スピーチ力は大事な武器です。我が子を励ますときにも、誤って、間違った道に進んでしまった友人を励ますときにも、スピーチ力は発揮されます。もちろん、万能ではないので、医者がサジを投げるような状態の人を励ますことはできませんが、スピーチ授業は、やったほうが良いと思います。理由は、スピーチ力が身につけば、自然と、行動力もついてくるからです。なんでも頭で考えて、どうしようか判断しかねているより、行動したほうが、次につながるヒントが得やすくなります。

でも、行動力こそ命だと知ってしまった人の中には、あと先考えず、いい加減な行動をとってしまい、信用を失うケースもよく見られるので、油断してはいけません。宝物を見つけたら、すぐに手放しで喜ぶのではなく、価値を証明するために、焦らず、慎重に慎重にやること。これしかないと思います。それに、どんなに慎重にやっていたとしても、台無しになるときは一瞬です。

学生たちの発表から、細野先生の授業を全員が好きだと伝わってきましたし、彼らを学校で教えている先生が、見学途中、嬉し涙を流しているのを見て、この素晴らしい空間に、自分も招待してもらえて、幸せだなあと思いました。

仲間と認め合い、励まし合い、フォローし合えたら、オンライン授業でも友情は育まれます。日本にいる外国人だけでなく、日本人も含めて、みんなで助け合い、困ったときに絶望しない世の中になるように、私たち日本語教師の役割って、すごく大事だと思いますし、そこを目指さなければ、治安は悪くなるし、犯罪は増えるし、いまより幸福度が下がる国になってしまいますから、ここが正念場だと思って、なんとしてでも、頑張らなきゃって思います。

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