イベント情報

高野山大学、高野山高校ワークショップ

彼らにとってはじめての授業を、幸運にも担当させていただきました。そして、スピーチ大会も開催しました。また、たくさんの先生方が集まってくださり、本当にありがたかったです。

よく、同業者の方から「1分間スピーチをやってみたけど、うまくいかないんです」と言われます。

実は、1分間スピーチには見えない“階段”があります。5秒、10秒、20秒……その積み重ねの上に、1分スピーチがあります。今回、学生たちが5秒スピーチを一生懸命に頑張る姿を見て、心を打たれました。

私は授業では、間違いをその場で直さないようにしています。なぜなら、間違いを恐れると、言葉が出なくなってしまうからです。

勇気を持って間違える。その一歩が、流暢さを育てます。ただ、こんなことを話せば、誰かを傷つけてしまうかもしれません。

「間違えてもいいよ」

その一言で、教室の空気が変わります。声が生まれ、笑顔が増え、心が動き出します。これは先生方にもいえます。私たちは完璧じゃないし、完璧じゃなくていい。

「先生なのに間違えた」と言う人に、「あなたは完璧だけど、ほかの人は完璧じゃないし、完璧じゃなくて良いよ」と返しましょう。

間違い、悩みながら、学び合える教室でありたいと思います。

もちろん、学生の問題点がなおるたびに、学生以上に喜んで、教師がスキップしたりガッツポーズしたりできるなら、なおしても悪い影響は出ないと思いますし、かえって歓迎されるかもしれません。

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