昨夜はスピーチ協会の細野先生に面接前研修の授業していただきました。本文も会話文もご自分で作られ、どれも学生たちに寄り添う内容で、学生に寄り添う進行をされていました。
面接で評価され、内定をもらい、会社から「コミュ力がある」と認められたからと言って、その人にコミュ力があるとは限りません。
結婚詐欺のように、ほんの数十分間だけ、「コミュ力がありそうだ」と相手に思わせるだけで合格してしまいます。コミュ力を身につけるには、「コミュ力がない」という段階から「コミュ力がありそうだ」という過程を経て、「コミュ力がある状態」になるわけですが、「コミュ力がある人」と「コミュ力がありそうな人」に違いはほとんどなく、見た目では分かりません。そこで、面接では、「コミュ力のない学生」が、面接官に「コミュ力がありそうな学生だ」と思わせ、合格するのですが、ここが分かれ道で、合格した後、本当にコミュ力をつけようと努力する学生と、表面を繕うことに精を出すだけの学生とに分かれます。
そして、最初はコミュ力がありそうに見えたけど、時間が経つとメッキが剥がれてしまう人も出てきます。
以下はコミュ力の高い人の特徴です。前回の逆バージョンです。
1. 適切なタイミングで返信する人(レスポンスが速い人)
2. 他人の話を中断しない人
3. 聞き手の意見や感情を無視しない人
4. 非言語コミュニケーションが充分にできている人
5. 話題を自分のことに戻さない人
6. 他人の視点を理解しようと努力する人
7. 意見の相違に対して攻撃的に反応しない人
8. 過度な自己中心的な態度を持たない人
9. 会話を支配しない人
10. 相手に関心があるように見える人
11. 聞き手の話に対して適切な反応を示す人
12. 誤解を解消するために質問をする人
13. 目を合わせて話す人
14. 身振りや表情を適切に使う人
15. よく話し、内容が深い人
16. 聞き手の話を遮ることはない人
17. 聞き手を尊重する人
18. 他人の感情に共感する人
19. 聞き手の意見を尊重する人
20. 会話を深める努力をする人
「以前はできていたのに、いまはできない!」いうことが起こり得ます。それに、わりと多くの人が、「コミュ力のありそうな人」に騙された経験があるせいで、「コミュ力のある人」を怖がってしまいますが、見た目に違いがないのだから仕方がありません。解決策は、一人一人がコミュ力を高める努力を一生かけてやっていくほかにないのかな?このことを一生をかけて、同僚や教え子に言い続けなければいけないのかな、結局周りに信用され続けているからその人を信用できるのかな?などと思う今日この頃です。