息子が周りから褒められているのを見て、娘は少し嫉妬しているようでした。嫉妬はいけないとか、他人の幸せを喜びなさいとか、そういうものは、できる人は生まれつきできますし、できない人は、親や先生から「やれ!」と言われてもできません。
わたしが学生たちによく話している「他人と比べないで、昨日の自分と比べなさい」というのも、できるひとは、言われる前からできていますし、できない人は一生できない、あるいはなかなかできないのだから、できる人は、できない人を見て、情けない、不真面目だ、怠惰だ!なんて思ってはいけないのでしょう。たぶん、メッセージというのは、できている人にだけ伝わるものなのだと思います。
さて、息子は、前回交流戦で優勝した宇津城さんを破って3位になりました。羽生善治会長直筆の賞状を受けとるのを見て、少々羨ましかったです。写真は新聞にも掲載され、顔にボカシをいれなくても良いとのことでした。写真の4人は、午前中ずっと将棋を指しっぱなしでしたが、お昼休みも将棋をしていて、午後、点呼されたときにはすでに将棋盤の前にいました。個人競技はこれで良いと思います。団体競技はまた別で、試合のハーフタイム中に、コーチが戦術を話しているときに、シュートが好きだからという理由でひとりでシュート練習していたらいけないわけですから、いつも、「この場面では、これが良い」「これは違う場面ならよい」という判断を、瞬時にしたいものです。
10月になりました。占いでは「大成功をおさめる2023年9月」とあったので、恥ずかしながら少しだけ期待してしまいましたが、たいへん穏やかな時間が過ぎ去っていきました。
学生時代は「あなたが36歳のときに、とんでもない財産が手に入る」と、世界のどこへ行っても同じように言われ、36歳になるのを楽しみにしていましたが、とくになにごともなく、37歳を迎えました。あれからかなり時間が過ぎ、教え子から「あのときの出会い、身につけたスキルこそが、とんでもない財産ですよ」と言われたときには、「確かに、言われてみればそうだな」と思いました。