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質疑応答セッション

小学生のころのことです。クラスの誰かが理不尽に先生からビンタやゲンコツを受けると、教室の空気が一瞬で張り詰めました。

全員が黙り込み、背筋を伸ばし、ただ時間が過ぎるのを待っていました。

中国には、猿回しの猿が言うことを聞かなくなったとき、芸人が猿の前で鶏の首をはねると、猿は怖がって再び従うようになったという話があって、後に「殺雞儆猴(鶏を殺して猿を戒める)」ということわざになりました。

「見せしめ」で得られるのは“理解”ではないと思うんです。

その逆もあります。うまくいかずに落ち込んでいた生徒に、先生がやさしく声をかけ、「よく頑張ったね」と微笑んだ瞬間、教室全体が明るくなり、笑顔が広がりました。

温もりは長く心に残ります。だから「鶏を殺して猿を戒める」のではなく、「ひとつの花を咲かせて森を照らす」ような授業をしたいです。

日本語学校では、ワークショップのあとに60分間の質疑応答セッションがありました。

オンラインの画面越しでは伝わらない場の温度、目の輝き、息づかい……交わす対話には、言葉以上の力が宿っていました。

さて、次は高野山。やさしさの連鎖を信じて、教壇に立ちます🔥🔥

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