我が子を日本留学させようかどうか迷っている中国人のパパ・ママ向けに、日本留学の魅力について話をしました。
20数年前、私はノー試験で入学できる「私立短大」で中国における日本語教師人生が始まりました。幸い、勉強嫌いな学生たちの気持ちがわかったので、彼らのモチベーションを高めることができました。そこで、「ここの学生を上手に教えられるなら無敵だ!」とおっしゃるおじいさん教授の推薦で、まずは清華大学、その後、北京大学で教えることになりました。同僚から、「学生たちのメンツを立ててお膳立てをするだけで良いのよ」と教えてもらい、教え子たちが全国大会で活躍するようになると、「他の大学の学生たちをこっそり指導して、たくさん実績を作っておきなよ」というアドバイスをもらったので、中国各地から学生たちを北京に集めて特訓するようになりました。その時、「中国で大勢の人を集めたら、政治や歴史の話をしたらだめだよ!」と教えてもらったので、毎回、授業の最初に「私は政治と歴史の話をしないので、皆さんも政治と歴史の話をしないでください。ここでは日本語を話すトレーニングだけをします」と話し、証拠として学生たちに撮影してもらっていました。これによって、学生を守ることにも、学生たちを送り出してくださる各地の先生方を守ることにもなりました。とにかく、自分一人で気づけるようなことは一つもありませんでした。
さて、3年間まるまる止まっていた中国からの日本留学の流れが動き出しています。いきなり3年前の状態に戻ることはないかもしれませんし、3年前の数倍、数十倍の規模になるかもしれません。私たち日本語教師は、さまざまな状況に応じられるよう、心の準備をしておく必要があると思います!