イベント情報

篠研企画【笈川幸司セミナー】

来月8日、篠研企画のオンラインで、発音&スピーチ指導法誕生秘話についてお話しします。(有料です。ごめんなさい)

東京外国語大学で日本語音声学を研究されていた鮎澤孝子教授に思いきってEメールをお送りしたことをきっかけにして、私は日本語音声学と出会いました。20年ほど前、鮎澤研究室では「鰯テスト」を開発されていて、その試験を受ければ受けるほど、学習者は日本語アクセントに敏感になり、正しく認識できて、点数も高くなるということでした。当時の清華大学1、2、3年生に研究室の指示に従ってこの試験を行いました。1、2年は1回目から平均99点。何度やっても半数が100点、半数が1問ミスするという感じで、3年生は、3回とも平均点が40点でした。大学3年次のN1合格率も当時の1、2年は100%、3年は60%だったので、大学の偏差値と日本語レベルが比例しないことは、新米教師時代に知ることができました。

試行錯誤の末、今の楽譜に辿り着いたわけですが、発音も、口の形を「い」にして話すときれいな発音で話せることを頭で理解はできても、ネイティブのような発音で話す自分を、恥じる心の葛藤が起こるらしく、もとの奇妙な発音でやり通してしまう学生もいました。ある学生に、「人は誰もが優秀な人間になりたいわけでも、幸せになりたいわけでもありません」と言われた時に、「さすが中国人は個性たっぷりだなあ」と思いました。

ところで、中国人社会では日本人教師が「異物」と見なされることがあるかと思います。私の授業のやり方は最初から異質だったので、足並みを揃えることを求める組織の中で問題が起こりやすいはずなのに、なぜ自由にやらせてもらえたのか、気になる方もいらっしゃると思いますので、その辺りもお話したいと思います。

https://www.kanjifumi.jp/oikawa_seminar_kyoikujissen/
笈川式発音スピーチ指導法誕生秘話

https://www.kanjifumi.jp/oikawa_speech_syokyu/
篠研企画 笈川式日本語発音スピーチ指導法講座
【初級編 全5回】第2期

シェアする