篠研サロンに招待していただき、篠崎先生のビッグスマイルに圧倒されました。テーマは「どうして成功できたのか」というような、普段は絶対に話すことのない内容でした。
実際、なにをもって成功というのかもわかりませんし、成功し続ける人もいないので、たぶん秘訣はないと思いますが、少なくとも、秘訣に頼ったり、近道を求める人は、何度目かの試練で耐えきれなくなるだろうと思っています。
最近、憧れの方から、「ことばの活動はなんのためにあるのか」と聞かれたので、自分で考えてお答えしたところ、「つまりは他者と共に生きてゆくことを意味しているというなら、おそらくそれも活動の意味につながると思います」といったお返事をいただきました。実は、「他者と共に生きる」という考えには至っていませんでした。気に食わない、気が合わないと思う人とは距離を置きたいですし、気の合う人に囲まれたいという本心もあり、「他者と共に生きる覚悟」まではできていません。自分が被害者になったときに、加害者と共に生きてゆく覚悟、自分が加害者になったときに、被害者と共に生きてゆく覚悟が持てるだろうかと考えたら、今でもそれを考えるだけでつらくなります。その方は、「生きる意味」について話してくださったのだと思います。
ことばの活動自体、地道な活動だと思いますし、すぐに役立つものはすぐに役立たなくなるように、近道に見えても、本当は近道などないので、自分の理想と周囲から見られている自分の差など気にしないで、地道にコツコツやるしかありません。それに、どれだけやっても世間から成功者として認めてもらえるとは限りませんし、一生認めてもらえることはないと思います。ただ、地道にコツコツできているその瞬間だけは、その人は成功者なのだと思います。7月にまたお会いしましょう。