イベント情報

第27回世界の日本語学習者《日本語作文コンクール》

本日、第27回世界の日本語学習者《日本語作文コンクール》が出版されました。ひとつの作品だけでもお読みいただけたら嬉しいです。

大森和夫先生・弘子先生の37年間の歩みに、少しだけですが、感謝の気持ちを書かせていただきました。

37年間、先が見えなくなる瞬間、応募が伸びない年、生徒のやる気が見えない年、自分を責めた夜もあったかもしれません。善意だけでは解決できない問題が、山のように押し寄せ、心が折れそうになる日もあったと思います。

「なぜ続けるのか」
「意味があるのか」
「自己満足ではないか」

見当違いの批判や、冷たい言葉に胸を痛める日もあったと思います。それでも、大森先生ご夫妻は歩みを止めませんでした。

なぜなら、作文を書いてくれる学生たちの顔が見えるから。作文に込められた「誰かに届けたい気持ち」がわかるから。学生たちの気持ちを社会につなげる責任と学生たちの成長を信じ、学生たちの未来を思う心のほうが大きかったからです。そして、この活動に救われた学生たちの姿を、37年間ずっと見てきたからです。

この作文コンクールが積み上げてきたものは、数多くの学生たちの人生の中に息づいています。それは、誰にも真似できない、静かで、強くて、温かい「覚悟の物語」です。

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