イベント情報

中国人留学生の福島ツアー(4)

【福島広野】津波に飲み込まれた小学校のめちゃくちゃになった教室を見ながら、悲しそうな表情でトボトボ歩く留学生たちは、胸が痛くなって、カメラを向けることができなかったそうです。スタッフの皆さんは「中国人留学生は写真を撮らないのですね…」と言って、びっくりされていました。

原発事故伝承館では案内係の方が、事後の際、原子炉を冷却するときに注水作業に使用した60m級のポンプ車を中国が無償提供してくださり、「それで日本は助かりました」とお礼をいうと、留学生たちは静かにうれしそうな笑みを浮かべていました。

最終日の発表会では、何度も涙が流れそうな瞬間がありました。「海洋放出するのは汚染水だと思っていましたが、実は処理された水だと、今回初めて知りました。また、検査してOKが出たものだけが市場に出る福島産は安心だとわかりました。次回は両親を福島に連れてきます」と話す学生たちの言葉に、復興庁の方々も企画運営をされた日本人スタッフの皆様も、「やっとわかってもらえた」と、感動していました。そして、中国人留学生に対するイメージが変わったとおっしゃっていました。そこは、本当に嬉しいことです。このようなイベントがなければ、教え子たちと再会することもそうそうあるわけではないですから、企画してくださった復興庁の方々と運営スタッフの皆様に感謝しかありません。ありがとうございました。

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