「日本語教師研修を受けると、講師からダメ出しをされて、何度も心を折られます。もう二度とその先生に会いたくありません」という声をよく聞きます。
批判を受けた時にがっかりして、モチベーションが下がってしまったら、『批判は儀式だ』と捉えて、まず、厳しさに触れ → 次に、それを学びや気づきに変換 → 最後に、感謝と決意でまとめてください。このレシピを使って、お世話になった先生に、感謝の気持ちを温かく伝えてください。
以下は、感謝の伝え方の例です。講師から嫌なことを言われてムカついても、表情に出してはいけません。
わたしの高校時代、野球部のキャプテンは、先輩や監督からの厳しさを、学びや気づきに変換、最後に感謝と決意でまとめるレシピを使っていました。
①このたびの研修では、真剣にご指導いただきありがとうございました。厳しいご指摘に正直戸惑うこともありましたが、その分、自分の弱点を明確に知ることができました。今後の授業改善につなげてまいります。
②研修を通じて、多くの学びを得ることができました。厳しいご指摘の数々に心が揺れる瞬間もありましたが、そのおかげで「まだ伸びていける自分」を見つけることができました。どうもありがとうございました。
③ご多忙の中、熱心にご指導くださりありがとうございました。時に心が折れそうになるほどの厳しいご指導でしたが、その裏にある「成長してほしい」という熱いお気持ちを感じました。これからは、学びを必ず活かします。
④今回の研修では、痛いほどのご指摘をいただき、改めて自分を見つめ直す機会になりました。大変ありがたいご指導に感謝するとともに、これからの授業で少しずつ成果を示していきたいと思います。
⑤厳しいご意見を多くいただきましたが、それは私にとって「自分を鍛える材料」となりました。指摘してくださった一つひとつを感謝とともに受け止め、必ず次のステップに結びつけます。
⑥研修では本当に多くのご指摘をいただきました。時には落ち込むこともありましたが、その分、これまで気づかなかった視点に出会うことができました。真心のこもったご指導に感謝いたします。
⑦厳しくも温かいご指導をありがとうございました。心が折れそうになりながらも、研修を最後まで終えられたのは先生方のおかげです。この経験を糧に、より良い授業を目指して努力してまいります。
⑧叱咤激励のご指導を心から感謝しております。厳しいお言葉に最初は戸惑いましたが、そのおかげで、自分の中にまだまだ可能性があることに気づけました。今後も学び続けてまいります。
⑨このたびの研修では、厳しい中にも愛情あるご指導をいただき、ありがとうございました。いただいたご意見は、私の成長にとって何よりの宝物です。少しずつでも実践に反映させていきたいと思います。
⑩多くの厳しいご指摘を受ける中で、何度も自分の弱さと向き合いました。しかし、それ以上に「変わりたい」「成長したい」という気持ちが強くなりました。貴重なご指導に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
最後のひとことは、「今後とも厳しいご指導をよろしくお願いいたします」でしめましょう。でも、もしあなたが反対に上の立場になったら、たくさんのポジティブフィードバックをして、研修に参加してくれた先生方を、思い切り励まして、明るい未来を見せてあげてくださいね