スピーチ福島県大会、午前は青年の主張、午後は外国人によるスピーチでした。福島愛に満ちた空間で、年甲斐もなく、何度も何度も泣いてしまいました。
震災後、海が怖くて行けない人もいます。子どもの頃、放射線量が高く、外へ遊びに出られずに、ずっと家の中で過ごしていたから当時の写真がほとんどなく、経験値も少なく、ほかの地方の同級生がやってきたことをやっていない…。だけど、生きていることは、当然のことじゃないとわかっているから感謝できる。
それって、経験豊富だからといって威張っている人より、ずっと素晴らしいと思いました。
いま、稼ぐために日本に行きたいと思っている外国人は少ないと聞きます。実際、福島県では、稼げていない人も多いそうです。それでも、周りのみんなに声をかけてもらえて、幸せを感じられるから、ここに住み続けたいと言ってくれます。ただ、「よそ者だと思わず、ひとりひとりを認めて欲しい」という声もありました。
日本人青年のスピーチを聞いて、彼らも、自分を大事に思ってもらいたいと考えているんだとわかりました。なぜ、会社に入ってすぐにやめるか、なぜ、心を病んでしまうかと言えば、自分が大事にされていないと感じたからでしょう。なぜ病んだ心が癒やされたかと言えば、自分が大事にされていると感じたからでしょう。日本の若者も、日本にいる外国人の方も、日本に同じことを期待しているんだと思いました。
優勝
したインドネシア人の青年を友人が祝福していた時に、インドネシア語のわかるほかの方と一緒に、以前覚えたインドネシア語「わたしはインドネシア人が好きです。やさしいからです」を伝えると、みな、大きな笑顔になりました。たったひとこと、その国の言葉で「こんにちは」というだけで、その人は、目がキラキラ輝き出します。昨日の大会で、ほかの来賓、審査員の方が、出場者一人一人に「よかったよ」と声をかけていましたし、大きな拍手で会場を盛り上げていました。なんと幸せな空間だろうと思いました。