ご両親がすでに亡くなられていて「親孝行できなかった」と涙される方もいらっしゃいました。うちには幸い80になる母が元気で、「光栄でありがたいことですが、それより、息子がひとさまにご迷惑をおかけしていないか心配だ」といいます。母は、ピース綾部さん扮する『ハンサム男爵』のコントのように、一見厳しそうですが、実は心優しい人です。
適当な距離を取ってくれましたし、親の過度な期待に応える必要もなかったですし、親が古い価値観を嫌っていたのでバランスが取れました。頑張るのも自由、休むのも自由でした。それが理由で、好きなことを見つけて、コツコツ楽しくやることができたように思います。ものおじせず、そうさせてもらえたのですから両親に感謝しています。
人によって生きる目的は違いますが、好きなことをコツコツ楽しくできて、周りに幸せな気持ちになってもらえる、そんな人でありたいと思います。日本語講演マラソンの実施にお力添えくださった日本国大使館にいらした方がお祝いにかけつけてくださったことは、なにより嬉しいことです。