イベント情報

戸田先生の7周年記念イベント

日本語教師として活動するようになって、最初の6年は完全に裏方の仕事をしていて、授業中でも前に立って話すことはありませんでした。その6年間、成績優秀な学生たちから、勉強の方法や勉強の喜びを教えてもらっていました。発音をきれいにする秘訣も、本番でうまくやるメンタルも、学生たちから教えてもらっていました。

6年目に教え子たちがサークルを作って、バリバリ働く中、お金が足りなくなったので「先生も働いて」と言われ、北京市内の大学へ行き、出稼ぎをするようになりました。これが講演活動の始まりです。内容は、日本語学習方法。

そのうち、北京以外の都市へ行くようになり、けっして優秀とは言えない大学、日本語がまったくわからない入学生に向けた講演もするようになりました。そこでは、わたしが一方的に話すスタイルは、まったく盛り上がりません。そこで、講演会を交流会という形にして、わたしは学生からの質問に答えながら90分間話し続けることにしました。王さんからの質問に、わたしは「王さん、王さん」と連呼しながら答えました。王さんと絡まなければ、ほかの学生たちは、わたしの話を聞いてくれなかったからです。

よかったことは、学生からの質問は、自分の限界を突破する鍵になったことです。それに、常に新しい学生の悩みを聞くことができて、ひとりの学生の悩みは、ほかの学生の興味にもつながっていました。そういう経緯もあって、どのセミナーでも、できるだけ参加者のみなさんからの質問に答えるようにしています。今回、質疑応答時間は、60分でした。

戸田先生の7周年記念イベントということで、盛大なパーティーに、わたしはオンラインでお話をさせていただきましたが、ご参加されるみなさまの熱気に圧倒されながらも、圧倒されちゃいけないと思いながら、最後までお話できました。夜の講演会が終わった後は、冷たいシャワーを浴びたいと思いました。それくらい、テンションが上がりました。

シェアする