イベント情報

内定者研修

今日は一粒万倍日と天赦日が重なるスーパーラッキーディだそうです。こんな1日を大切にしましょう‼️

いま、内定者研修をしているのですが、ちょうどスケジュールの半分が終わったところです。昨日は、珍しく、学生たちが間違いやすい「い形容詞の過去形」など、文法説明をしました。といっても、正解と不正解を並べた表「いいでした×よかったです⚪︎」「かわいいでした×かわいかったです⚪︎」を見ながら、「あるあるだよね^_^。意味はわかるけどね」などと説明。みんなも笑いながら聞いてくれました。たまにこんな授業をするのはありかもしれませんが、中学高校時代の英語授業のように、教師が一方的に文法説明をするのも、生徒の発言の中から誤りを指摘するのも、最近では、学習効果がないことがわかってきていますので、もうそろそろやめたほうが良いと思っています。

そんな一方的なやり方では、学生たちは授業でクラスメイトと仲良くなることはできないだろうし、授業でクラスメイトと仲良くできるなんて期待さえしていないと思います。勉強の競争に勝ってアドレナリンが出まくっている一部の優秀な生徒以外は、授業=ストレスでしかないので、休み時間に弱いものをつついてストレスを発散することを考えるかもしれません。大きなメダカが小さなメダカをつついてダメージを与えているのを見たとき「ああ、教室の風景に似ているなあ」と思いました。

児童生徒数は年々減少しているのに、いじめや問題行動、不登校の件数は右肩あがり、教師不足が叫ばれている中、精神疾患で休職する教員は過去最高です。言い方は悪いかもしれませんが、監獄のような教室に長い間いたら、授業をする方も受ける方も気が滅入ると思います。そんな理由で、わたしは文法説明をしたり、学生の発言から文法上の誤りを指摘して、学生のモチベーションをつぶすことをしません。

その代わり、学生たちが勇気を出して発言できるように、互いに、相手の発言の中から良かったところを3つ挙げて、それをフィードバックにすることを、暗黙のルールにしています。「自分には意見がない」という学生には、どうしても自分のエピソードを交えて話したくなるような選択肢をたくさん用意しておいて、そこに三輪車の補助輪の役割を果たしてくれる『型』もあるので、自分が発言することに恐怖を覚えなくなります。それに周りが笑顔でうなずきながら自分の発言を聞いてくれるので、「早くやめようかな」などと思う必要がなく、自分の考えを日本語にして話すことに専念できます。また、人前で発表する機会、舞台が毎回5回もあるので、20回の授業が終わる頃、緊張して話せない学生はひとりもいません。わたしは、毎回学生の成長を邪魔しないこと、学生の上達を邪魔しないことだけに気を注いでいます。

今日は一粒万倍日と天赦日が重なるスーパーラッキーディだそうなので、学生たちに日本語の学習を楽しんでもらえる授業の秘訣を皆さんにご紹介しました‼️

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