ChatGPTが流行っている今、以前の教師の役割の一つ「生徒からの質問に答える!」という部分は、AIが代わりに、しかも、私たちよりずっと上手にやってくれますので、私たちおじさん教師も考えを変えなければまずいと思いました。自分が若い頃、定年退職前の方々の頭の硬さや横柄な態度や特権意識にうんざりしたものですが、今の若い先生方の話によると、本音では、私たち世代はもうすでに老害なのだそうです。ちょっとショックでしたが、考えてみると、いつの頃からか自分でも「ズレてきているな」と感じていましたし、いろんなダメなことを自分の都合の良いように解釈して、誤魔化し誤魔化しやってきたので、若者の声を聞いて「やっぱりそうか」と思いました。ですから、WBCの栗山監督を見て「真似ができない」などと甘えたことを言う前に、栗山監督の思いや行動を完コピして、学生や周囲の人たちを信じて、前進していく覚悟をしなければ。栗山監督は、きっと若者たちから老害だと思われている私たちに、進むべき道を示してくださったのだと思います。
昨年8月に中米カリブ日本語教師会のセミナー講師を担当することになり、そこで、中米カリブの先生方に遠隔でスピーチ指導をしました。その後、国際交流基金を訪問してお話をうかがってから、NPOを立ち上げることにしました。自分の教え子には長い間スピーチ指導をしてきましたが、それまで日本語教師向けに指導したことがなく、このイベントがきっかけで、今では世界各地の先生方にスピーチ指導をするようになりました。今年8月の大会でもまた頑張ります。