【福島双葉】先日の日本語教師研修をこの夏最大のイベントと申し上げましたが、実はもう一つのこの夏最大のイベント、復興庁と中国人留学生23名のコラボによる福島ツアーが始まりました。
中国人留学生たちが福島県に足を運び、たくさんの厳しい意見、核心に迫る質問をぶつけてくれています。「ALPS処理水は核廃水です。もし処理水が汚染水でないなら、わざわざ1キロ沖で放水せずとも、生活用水として使い、近くの川に流せば良いのでは?」といった質問が出ました。麻生大臣が記者会見で「飲める」と発言したので、「飲料水として販売すれば良い」といった意見も出ました。でも、留学生たちは被災地の人々の苦しみやそこから這い上がる姿を見て感動していました。そこで思ったのですが、「もう大丈夫」といった科学的な根拠や数値、専門家の発言は信じられなくても、感情は揺り動かされるものなのですね。
被災地や復興拠点を巡りながら、現地の人たちと触れ合っています。