褒めることのデメリットはなんだろう?と考えたのですが、考えても答えが出ないので、感じたままを言葉にしてみると、たぶん、最大のデメリットは、秩序が乱れることなのでしょう。
褒め褒めシャワーを毎日浴び続けていると、雨季のサバンナのように、誰でも、爆発的に成長するので、夏休み合宿を終え、学生たちが自分の大学に戻ると、クラス内の序列が変わり、先学期まで、クラスで目立たなかった学生が、新学期に、大学の代表として、様々な活動に送り出されることも珍しくありませんでした。そこには、嫉妬や憎悪があったそうです。
序列が変わることを嫌がるのは、人が持つ本能かもしれません。確かに、教師が一部の優秀な学生だけを褒め、そうじゃない学生を褒めなければ、序列は変わらず、秩序が保たれます。「褒めない」という手法は、クラスの秩序を保つのに適しているのでしょう。家庭内でも、偉い立場の人が、ほかを褒めず、昔のように長男を優遇し、次男以下を冷遇すれば、秩序が保たれます。
なぜ、こんな話をし出したかというと、週末、息子の提案で、映画『変な家』を見たからで、人々に「呪い」という恐怖心を植えつけて、薬を使って洗脳すると、秩序が保たれることがわかりました。
ただ、現代社会、SNSの広がりによって、人々に恐怖心を植えつけることが良くないということも、多くの人に知られるようになりましたし、会社などで、クビにしたいけど、クビにできない人に対して、みんなで無視を決め込み、精神不安を起こさせ、自分から辞める道を作るやり方も知られるようになりました。
最近は「変革者たれ」をスローガンに、日本の学校も変わりつつあります。「生徒を黙らせ、時間つぶしさえできれば、教師合格」という考えも、徐々に薄れてきているそうです。
一風堂研修は、語学センスある優秀な人材だけが目立つ場ではなく、誰もが自分の個性を発揮できる場で、この場にいない優秀な人の目には、恐怖と映るかもしれませんが、この場にいれば、みな、他人と比べず、ワクワクしながら学べますので、安心してもらいたいです。
今日は、岡山ののりこ先生だけでなく、元CAさんで、いまはフロリダにいらっしゃるゆり先生も、早朝にもかかわらず見学にいらっしゃいました。