今回は、複数の教室で授業をする初の試みでした。教科書に出てくる単語やセンテンスを、みんなでリズム良く5回音読します。欧米の学生は反復音読を嫌うと聞いていましたが、「ラップの練習みたいで面白い」と、今どきの欧米の若者にも人気の練習です。アジアの若者も、反復練習は心地よさそうでした。
教科書に出てくるセンテンスは、教室で使う日本語で、友だちに言う「タメ口」と上司に使う「丁寧な日本語」を合わせて、それぞれ5回ずつ音読しました。同じ意味のセンテンスを15回も声に出したら、自然と口が動きます。その後の個人練習では、多くの学習者がゾーンに入った表情で音読していました。真剣に訓練をするのは、自分で自分の成長が感じられるからでしょう。野球なら1時間説明を聞いてから1回素振りをするより、500回素振りをしてから、少しアドバイスを聞いたほうが良いですが、語学習得もだいたい同じです。
その後、ペアを組んで、音読や発表をし合います。最初は緊張しますが、3日後、緊張する人はいなくなります。なぜ?顔を洗う時にドキドキする人はいないでしょう?発表が非日常なら、日常にすることで、誰も緊張しなくなります。
ある人の話によると、オンライン授業では、カメラをオフにして、ベッドに横たわって、スマホをスクロールしながら、たまに先生の講義を聞くものだと思っていたそうですが、ずっと声を出し続けながら日本語授業を受けることになるとは思わなかったと言われました。
今回企画してくれた先生方が、このやり方を続けて、状況が改善することを祈っています。