イベント情報

ポジティブフィードバック文化づくり

ちょっとかたい内容なので、言い方を軽くしてみました。

最近さ、「若者は打たれ弱くなった」と言われることがあるよね。でも、背景を丁寧に見ていくとさ、若者が弱くなったんじゃなくて、社会の変化によって、子どもたちが傷つきやすい環境が増えていることがわかったんだ。いま、小中学校では不登校が35万人もいる。主な理由は「いじめ」や「言葉の暴力」。強めの一言で心が折れてしまう子どもが増えているのが現実なんだ。親世代の時代には、まだ学校に体罰が残っていたから、教師が怒鳴ったり平手打ちをしたりすると、それが“見せしめ”となって、周りの子どもたちは「これ以上怒られないようにしよう」と反省して、結果として教室の秩序が保たれていた面もあったんだ。

この前さ、高速道路を走っていたときに、かなり多くの車が制限速度を超えていたんだよ。危ないなって思った。でもさ、横転事故を目にした瞬間、ほとんどの車が速度を守り始めたんだよね。「誰かの犠牲を見ると、人は自然と気をつけるようになる」そんな流れを感じた出来事だったよ。でもさ、いまの学校では、体罰は完全に禁止されてるよね。これは当然のことだし、子どもの尊厳を守るためにも必要な変化だと思う。でも、即効性のある強制手段がなくなったから、教師がどうクラスをまとめれば良いか戸惑う場面も増えているそうだよ。一方、人間社会に元々ある“誰かを犠牲にして秩序を保つ構造”が、子ども同士の関係の中に現れやすくなったという指摘もあるんだ。クラスの中で仲間はずれが生まれたり、特定の子が“いじられ役”になることで空気を安定させようとする現象は、その表れだと言えるよ。でもさ、学校が「誰かが犠牲になって初めて秩序が保たれる場所」であってはならないよね。大人が強制力を使えない時代だからこそ、安心感を中心にした新しい教室文化が必要だと思うよ。

そこで重要になるのが、ポジティブフィードバック文化づくりだよ。悪口や陰口じゃなく、相手の良いところを見つけて言葉にする。その場でも、裏でも、誰に対しても肯定的な言葉を使う。これが自然と教室の空気を温めて、誰もが安心して自分を出せる環境をつくるんだ。最新の教育心理学でもさ、ポジティブフィードバックは「心理的安全性をつくり、いじめを減らす効果的な方法」とされているよ。つまりこれは、体罰に代わる科学的で、子どもの尊厳を守る“新しい秩序形成の方法”なんだよ。これからの学校に必要なのは、恐怖や犠牲で保たれる秩序じゃなく、互いを認め合い、良いところを見つけ合い、自然と“明るい空気が生まれる教室”をつくることだよ。その土台となるのがポジティブフィードバック文化だと確信してる。確かに、1つの宗教や道徳だけを使えば、授業は簡単に進むと思う。でもさ、現代の教室には多様な背景を持つ子どもたちがいるよね。仏教の「無常」、キリスト教の「愛と赦し」、イスラームの「公平」、儒教の「仁」、報徳思想の「積小為大」、道教の「自然」。これらをそのまま教材にすると、共鳴する子もいれば反発する子も出てくる。だから、宗教や文化が違っても共通する“普遍的価値”を取り出して、教材を作って授業をしているよ。

* 自分も他人も大切にする
* 良い行いが社会を良くする
* 言葉は人を生かし、人を傷つける
* 人は成長できる
* 感謝と謙虚さは人生を支える

こうした価値は、どの宗教・文化にも共通する“人間の根っこにある道徳”だよ。今日はさ、その中から、「言葉は人を生かし、人を傷つける」というテーマに関する名言を紹介するね。これを使って発音練習しても良いし、好きな言葉を1つ選んで、それについて、選んだ理由とエピソードを学生たちに話してもらっても良いと思う。キリスト教「あなたの言葉は、あなたを生かし、あなたを裁く。」仏教「悪口は、まず自分自身を傷つける。」ユダヤ教「言葉による侮辱は、人を殺すより罪が重い。」イスラーム「良い言葉は、高く天に昇る。」儒教「口は禍(わざわい)の門。」道教「重い言葉は人を折り、軽い言葉は人を離す。」ヒンドゥー教「言葉は、行いより先に心を映す。」ギリシア哲学「賢者は語るべき時に語り、黙るべき時に黙る。」ローマ哲学「怒りの言葉は、最も高く代償を払う借金である。」神道「言霊(ことだま)は幸いを生む。」インド哲学「あなたの言葉を変えれば、世界を変えられる。」アイヌの思想「人を生かすのは言葉であり、人を失うのも言葉である。」

シェアする