イベント情報

フィリピン日本語スピーチ大会

「スピーチ」は、選挙演説のように一方的に話すスタイルをイメージされる方が少なくないそうで、「スピーチ力は必要ないけど、プレゼン力は必要だ」と考えている企業さんもあると伺いました。

その時、「スピーチ協会という名前をつけたのは失敗だったかも?」と思いました。私はプレゼンもスピーチの1つだと思っていて、上司の愚痴も説教も自慢話も全てスピーチだと思っていました。上司は同じ話を何度もするから、話は流暢だし勢いもあるし、一旦スイッチが入ると、気持ちもこもります。また、会議中、発言を求められ、10秒、20秒でまとめるのもスピーチで、MCもファシリテーターもスピーチ、交渉事もスピーチだと思っていました。面接もスピーチ、プロポーズもスピーチ、落語や講談はもちろん、漫才もスピーチ、ディベートも討論会もスピーチだと思っていました。学生たちをやる気にさせるのも、叱咤激励するのもスピーチ、弱いチームを強くするコーチも、皆スピーチがうまい。そういう気持ちで、日本国大使館をお借りし、1日200名以上の学生たちがそれぞれ1分間スピーチをする「1分間スピーチ大会」という名の即興スピーチ大会を毎年開催していました。つまり、即興スピーチも質疑応答もスピーチだと思っていたわけです。「でも、そういうイメージはないよ」と言われた時、自分のスピーチに関する見方が、なかなか人に伝わっていない理由が、こんなにも根本のところにあったのだと、初めて気づかされました。でも、スピーチ協会を設立しなければ、そのことに一生気づかないままだったと思います。知らぬが仏とも言いますが、アンパンマンが言うように、「わからないままおわる。そんなのはイヤだ」と言う気持ちです。

さて、来月、フィリピンで日本語スピーチ大会を開催する運びとなりました。本当にありがたいことに、たくさんの手配をしていただきました。マニラには前日入国し、当日は、朝一番で会場入り、学習者向けセミナー&スピーチ大会、そして、日本語教師研修をしてきます。スピーチ大会には、50名が参加されるそうです。気合いが入ります。

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