秋にパプアニューギニアのレイとポートモレスビーで、日本語ワークショップを開催することになりました。
(ドラえもん調のイラストでお知らせしています。どこでもドアを開けるような気持ちで、南の国へと向かいます)
パプアニューギニアの人たちは、どこまでも穏やかで、力強くて、優しい。重い荷物を軽々と運びながら、決して争いごとを起こさない。なんて素敵な人たちだろうと思います。
ところで、最近、ひとつ気づかされたことがあります。それは、人との出会いで一番すばらしいのは、「過去の成功体験が役に立たない」ということです。
これまでのやり方をそのまま持ち込もうとすると、見透かされて、うまくいきません。ですが、心をまっさらにして、ゼロから相手と向き合おうとすると、良い感じになります。
他人が使うとすぐにわかる魂胆も、自分が使うと見えないのが不思議です。でも、それに気づくことこそ、出会いの本質なのかもしれません。
講演のスキルは、学生を伸ばすスキルとも、場を盛り上げるスキルとも違います。講演会で観衆を魅了する話し方が、たったひとりの信頼を得るときには、かえって邪魔になることもあります。
話し方も、聞き方も、向き合い方も、今なら心から思えます。一から学ぶ姿勢が、人と人との関係の醍醐味なのだと。
出会いの数だけ自分が変わっていく。それが、旅の意味、かもしれません