チェコでのイベントを終えて、今から帰国します。
今回、美しい景色をたくさん見ました。写真におさめようとすると、うまくいかないので、目に焼き付けておこうと思いましたが、いつか忘れてしまうでしょうし、それで良いのかもしれません。息子と昨夜おしゃべりをしていたときに「パパはゆうじに会うために生まれてきたんだよ」と、甘い言葉を使ったら「じゃあ、前世のパパの子どもは、パパに忘れられちゃって、かわいそうだ」と言い出しました。確かに覚えていないし、もしかしたら、いろんなことを忘れて良いのかもしれません。恥ずかしがり屋だった子どもの頃の自分も、自信をなくして塞ぎ込んでいた学生時代の自分も、遠慮し過ぎて、周りに迷惑をかけてしまった自分も、調子に乗って、天狗になっていた自分も。そもそも、受験していた頃の知識も、教習所で覚えたルールも、すっかり忘れてしまったけど、ちゃんと生きていけます。
足跡を残すとか爪痕を残すとか、そういうことを考える必要もないのでしょう。毎日、朝起きたら、その日やるべきことを一生懸命にやろうと決めて、やるときはやる。ただ、それだけで良いのかもしれません。スロバキアでご用意いただいたホテルはクリスチャンのホテルで、私たちの部屋の真正面にお祈りの部屋があったので、でかける前と、帰ってきたときと、夜眠る前に3度お礼とお祈りをしました。息子は、「パパは、どんな神様にでも一生懸命にお祈りをするんだね」と言って笑いますが、一生懸命にお礼をして、一生懸命にお祈りをすると、どんな疲れも吹っ飛ぶような気がします。神様だけでなく、お世話になっている方々に一生懸命にお礼をいったので、疲れが吹っ飛び、エネルギッシュに駆け抜けられました。
今回嬉しかったのは、どこへ行っても、「授業のやり方とテキストを使わせてください」と言ってもらったことです。日本の小中学校に通う外国人の日本語力が課題だというニュースを見ましたが、問題は年々難しくなっているそうです。「数年後には対策さえやめてしまうだろう」とおっしゃる方もいますが、欧州でもアメリカでも中米カリブでも役立つこの授業を日本の小中学でも使ってもらえたら嬉しいです。
いまから帰国します。