授業では、学生が思わずしゃべりたくなるような話題を取り上げます。仲の良い友だちの中にもフレネミー(フレンド&エネミー:友だちの顔をしているけど実は敵)がいて、その特徴は自分にも当てはまっていることに気づいたり、毒親や親ガチャが言われて久しいですが、自分の親だけでなく、たいていどの家にも毒親がいて、昭和の価値観を子どもに押し付けていることが多かったり、裕福な家の子でさえ幸せでなかったりします。それが日本だけでなく、東アジアはだいたい同じか、もっと酷い家庭状況だったりするのですが、他の人も幸せじゃないとわかったら、自分の親を許せないとしても、気持ち的にはかなりラクになります。また、夢を持って挑戦する友だちや子に対して「どうせ無理!」と言って、やる気を削いでしまう人も、自分もそうされてきたからなのかもしれません。
学生たちは教材をみると、毎回嫌いな人の顔が思い浮かぶそうです。口ばっかりで行動に移さないやつ!って、みんなも嫌いなんですね。そして、自分にもそういう癖があるからこそ嫌いなのだとわかったら、気持ちがラクになります。自分も参加する学生たちも幸せな気持ちになる、そんな授業を目指しています。