『永野&くるまのひっかかりニーチェ』という番組のトークの中で、お笑い芸人の永野さんが、「今の若手はイジられることがおいしい、ありがたいと思っていない」という話の流れから、今の若手芸人をイジると、「かけがえのない僕!って顔をする!」と言い放っていました。
「かけがえのない僕」という考えは、3、40年前にはなかったと思います。だから、上司にいじられて、「嫌だな」とは思っても、言い返す行為に及ぶこともありませんでした。でも、その感覚で今を生きていくのは、リスクがあるように思います。今、日本語教師の立場で10代20代の学生を前にして、自分が若かった頃の感覚を持ち出してしまったら、間違いなく、取り返しのつかないことになると思います。お笑い芸人でさえ、いじられたくない時代ですから。
ところで、前回ご紹介しました『感想の言い方』をご覧になった方から、「レベルが高すぎます!基礎の基礎から、できれば30秒以内で言い終えられる感想の言い方を教えてください」といったリクエストをいただきましたので、『今日の授業でやったこと』の簡単バージョンを録音しました!