9月にウィーン大学で行われるオーストリア日本語教師会定例会の講師をつとめることになりました。
『嫌われる勇気』でアドラー心理学を知りましたが、そのアドラーもオーストリア人です。
「苦しみから抜け出す方法はただ一つ、それは他人を喜ばせること。自分に何ができるかを考えてそれを実行すれば良い。自分のことだけを考えるから苦しいのだ」
「親は子どもに教えるな。対等に接しなさい」というのもそうですが、普段の生活の中で、自分は、かなりの部分で、アドラー心理学の影響を受けていると思います。
誰かに嫌われちゃったら、それは、もう、仕方がないことですが、アドラーも、「嫌われに行け!」とは言っていないと思います。あとは、アドラーは、トラウマはないと断言されていますが、トラウマを克服するのは、個人的には、かなり難しい事だと感じています。
今回のイベントは、ウィーン大学出身の教え子のおかげですが、彼女は、ワーグナーさんという苗字だったのでびっくりしていたら、「ドイツ語圏では、田中さん、鈴木さんくらいよくある苗字なんですよ」とのことでした。
学生時代の研修以来のオーストリア訪問です。歳をとって、最近は賢い選択をするようになってしまいましたが、「お前は天才だから」と、みんなにフォローしてもらっていたおかげで、失敗後も恐れず、果敢にチャレンジできて、多少の失敗はいくらでも挽回できたのですから、自分も、教え子たちの失敗をフォローできる存在になりたいと思います。