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オンライン日本語レッスン中級クラス

昨夜の模擬レッスンでうまく伝わったと感じたのは、「発音やアクセントじゃなく、私の声を真似してください!」と指示を出せたところです。

教科書日本語を読む場合、誠実さが感じられる声なら地声でも良いと思います。仲の良い友達と話すときに使う友達日本語なら、スピード感も表情も気にせず、友達を不快にさせない程度の低音ボイスでも、プロレス調で甘噛みし合っても良いと思いますが、お客様や上司と話すときに使う丁寧日本語なら、声の高さを2つくらい上げて話さないと、相手に失礼になってしまいます。海で溺れているところを助けてくれた命の恩人には、誰だって高音ボイスで受け答えをするはずですから、どの相手も命の恩人だと思って対応することで、相手を怒らせてしまうという失敗を回避できると思います。でも、目上の人やお客様に対して、低音ボイスで受け答えをしたり、立場をわきわえない言い方や表情を出してしまったら、「お前、俺を舐めてるだろう?」と言われ、相手を舐めていることがバレるか、無意識に相手を舐めていたことに自分が気づくかのどちらかだろうと思います。また相手が誰であろうと、相手の表情が曇った瞬間に自分の声を確認してみると、大抵、低音ボイスだったか、相手を責めるような表情をしていたことに気づきます。手遅れにならないうちに「ごめんなさい」と高音ボイスで謝って、仕切り直せば良いと、私も頭ではわかっているのですが、失敗しちゃうこともあります。

さて、先週に引き続き、2000名の前での模擬レッスンでしたが、2回目ということもあり、中国語もスラスラ出てきました。ふたりの学生がお手伝いしてくれたのですが、いまどきの若者らしく、礼儀正しくやさしい感じで、50分間、手を抜かずに頑張ってくれました。毎回感じるのですが、不特定多数の人前で、汗びっしょりかきながら本気でやっていないとすぐに錆びつきますし、やればやるほどピカピカに磨かれていくので、チャンスがあれば、またやりたいと思います。

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