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これで良いのだ

毎日、学生の発表を笑顔で聴いていると、頭の中では無数の“指摘”が浮かびます。
「アクセントが違うな」「文法を間違えたな」「表情が固いな」「ちょっと長いな」……。
百も二百も直せるポイントが見えてきます。でも、発表が終わった瞬間、迷わず拍手をして(邪気払いをして)全てを御破算にして、気持ちを切り替えて、ポジティブフィードバックを届けます。
大好きな羽生善治さんが、以前、このようなことをおっしゃいました。
「後悔の多い人生こそ、充実した豊かな人生だ」と。
自分の力では到底届かないものに挑めば、悔しさも後悔も生まれます。その積み重ねが、実りある人生をつくるのでしょう。
この半年間、全力で走り続けました。そして、多くの学生、先生方が共にその道を歩んでくださいました。
好きなことに夢中で取り組むとき、人は努力を努力とは思わなくなるそうです。F1レーサーのように全神経を注ぎ込むと、雑念も悩みも消えてなくなる瞬間が訪れるそうです。もしかすると、その一瞬一瞬で、学生たちも先生方もF1レーサーのような「景色」が見えたかもしれません。
今回、先生方からOK🙆をいただいたので、先生方から学生たちへ向けたメッセージビデオを共有させてください。どの先生もキラキラ輝いているのが誇らしいです。学生も先生も輝く授業を目指しています。
もちろん「美しい景色が見えなかった」と思った先生も学生もいるかもしれませんが、それもいいですよね。100%全員が「美しい景色を見た」というなら、後悔の多い人生にはなりませんから(笑)
多くの日本語学校、公立学校もポジティブフィードバックやピグマリオン効果のような古くからある手法を取り入れていないと聞きました。知らず知らずのうちにゴーレム効果を発揮してしまうと聞いていたので、半年かけて学生たちを励ますことを習慣化できるように頑張りました。すぐにマスターされた先生もいらっしゃると思いますが、最終的にできなくても良いと思います。一番やってはいけないのは、できない先生を見て、「あなたはできない」と周りが茶化すことです。
学生の成長をただただ喜び、停滞していてもがっかりせず、励まし続けること。自分の前では変わらなくても、励まされた学生は、いつかきっと誰かの前でキラキラ輝くでしょう。
「それで良いのだ」
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